2014.12.24
カテゴリ:講座
MVNOとは
MVNOとは、大手通信事業者から携帯電話などの無線通信インフラを借り受けてサービスを提供する仮想移動体通信事業者のことです。
- MVNOは、インターネットサービスプロバイダーに近い位置づけです。 MVNOが提供しているSIMカードを利用すると、スマホ料金が劇的に安くなります。

- SIMカードとは、携帯電話で使われている電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカードのことです。
- MVNO(エムブイエヌオー)とは「Mobile Virtual Network Operator」の略称です。
- SIMカード(シムカード)とは「Subscriber Identity Module Card」の略称です。 現在MVNOの多くは、NTTドコモの回線を使用し、データ通信や音声通話の割安サービスを提供しています。
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どうして大手通信事業者から借りないといけないの?
無線通信に使える電波の帯域には限りがあるため、移動体通信事業者として使用を許可されているのは数社です。MVNOはその許可を受けた事業者の設備を利用するため、一般の企業でも参入できます。しかし日本でMVNOを展開しようとすれば、通信可能エリアの広さや通信設備の充実度を勘案すると、NTTドコモ、au/KDDI、ソフトバンクのいずれかから回線を借りる必要があります。
どうしてNTTドコモの回線を使うの?
電気通信事業法第30条第3項の規定があります。そこでは「一定のシェアを超える通信会社の禁止行為」を定めており、移動体通信事業者としてはNTTドコモがその対象とされています。
MVNOを事業として営みたい企業からの回線貸し出し依頼があれば、特別な理由がないかぎりこれを拒否できません。
接続料の低さも、NTTドコモが選ばれる理由です。3社が公開しているMVNO事業者向け資料によれば、au/KDDIとソフトバンクの回線使用料はNTTドコモの2倍以上あり(2014年春時点)、採算上からもNTTドコモが有利となっています。